
横浜市では、2030年のカーボンハーフ達成、2050年の脱炭素社会の実現に向けた取り組みの1つとして、あいおいニッセイ同和損保と協働で「脱炭素ライフスタイル普及・浸透事業」に取り組んでいます。
2024年11月から2025年1月にかけて、同事業の一環として実施している衣料品回収の実証実験では、「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM(ヨコハマ サーキュラー デザイン ミュージアム)」を同時開催。実証実験期間中、横浜市内にて常設展示を2か所、期間限定の巡回展示を計5か所にて展開しています。
本記事では、2025年1月6日から1月11日にかけて、横浜市鶴見区にある横浜商科大学鶴見キャンパスにて開催された巡回展示の様子をご紹介します。
※「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」とは:「循環を、あそぼう」をテーマに、楽しく循環型の暮らしを体験できる横浜発の移動式ミュージアム。横浜市内から出た廃棄物のアップサイクルグッズやアート作品、地産地消のおいしいアイテムなど、デザインも素敵で思わずワクワクする横浜の商品やサービスに出会えます。(企画運営:ハーチ株式会社Circular Yokohama)
学生たちの日常空間に、YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUMが登場
横浜商科大学での展示は、キャンパス内で最も多くの人々が利用するという2号館1階学生ラウンジをお借りして実施。普段は机と椅子が並ぶ憩いのラウンジに、ユニークな横浜の循環型プロダクトで彩られました。



期間中は、授業の合間や休み時間に通りかかった学生が、展示に足を止めて製品に触れたり説明を読んだりする姿が見られました。
学生の取り組む「商大フードドライブ」のプロジェクトとの同時開催
今回の展示は、横浜商科大学「ボランティア活動演習」を履修する学生たちが行う「商大フードドライブ」と同時開催しました。この取り組みは、家庭で余っている食品を持ち寄り、地域の福祉施設や子ども食堂に寄付する活動です。

「あなたの一歩が笑顔に変わる。捨てる前に届けて、フードロスゼロへ。」をキャッチフレーズに活動する学生たちが、ミュージアムの展示と同じ空間に回収ボックスを設置し、余っている食品の回収を試みました。
1月6日から1月11日の6日間で収集した食品は、計84点。まだ食べられるのに捨てられてしまうはずだった食品が、食べ物を必要とする鶴見区の子どもたちに届けられるということです。
フードドライブ回収品内訳
お菓子:18点
レトルト食品:24点
カップ麺やインスタント食品:11点
缶詰め・びん詰め :15点
調味料:4点
その他食品:12点

開催後記
展示会場に設置した感想ノートには「良い企画をありがとう」「楽しい企画をありがとう」といった感謝の言葉が寄せられていました。

「かっこよくて楽しくて、社会をもっと良い場所にする」様々なアイテムを通じて、学生の皆さんの心が動き、新しいアイデアを創造することにつながっていたら嬉しく思います。
また、YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUMの展示をきっかけに同時開催することとなったフードドライブの取り組み。短期間でありながら100点近くを回収する成果が生まれました。事前に学生自らポスターを使って周囲に声をかけるなど積極的な姿を見ることができ、本展示が教育活動にもたらす影響を垣間見ることができました。
大学生活で得られる学びのひとつとして、座学を通じた学習にとどまらない実際の体験があるはずです。横浜商科大学鶴見キャンパスでの本ミュージアム実施が、学生の社会進出の後押しとなったことを願います。
Circualr Yokohama編集部
■「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM @横浜商科大学」 開催概要
期間:2025年1月6日(月)~1月11日(土)
場所:横浜商科大学つるみキャンパス 2号館学生ラウンジ(横浜市鶴見区東寺尾4-11-1)
主催:横浜市、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(共同事業者)
協力:ハーチ株式会社(Circular Yokohama)
事務局: 関内イノベーションイニシアティブ株式会社
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