「事業アイデアを共有し、お互いに支援し合う」を実施しました。
横浜市では2050年までに脱炭素化「Zero Carbon Yokohama」を目指しています。その実現のためには横浜市内全体のCO2排出量の約3割を占める家庭部門において脱炭素ライフスタイルの実践を進めるとともに、脱炭素化の取組みで市内経済の循環や持続可能な発展を推進することが必要となっています。
それらの目標に向けて昨年度は「脱炭素ライフスタイルダイアログ」を実施し、さまざまな視点から脱炭素に関する取組みを学び、脱炭素ライフスタイルを目指すために大切にしたいポイントや方向性を共有しました。そして今年度は「よこはまカーボンニュートラル事業創発ワークショップ」と称して、対話と共創を軸とした連続セッションを行いました。脱炭素ライフスタイル実現のための事業アイデア創発を行うとともに、企業や市民の協働、地域や業界の垣根を超えた共創を進める一歩にもなりました。その様子を各回レポートします。
当ワークショップが始まった10月上旬は暑いほどの気候でしたが、第4回当日はすっかり秋らしい気候となり、約1か月半の時間経過を感じました。そしていよいよ事業アイデア発表です。皆さんのワクワクやソワソワが伝わる中でのスタートとなりました。
全7チームの発表にあたり、当ワークショップの講師およびアドバイザーであるIGES渡部さんに加え事業構想大学院大学教授・重藤さわ子さん、横浜国立大学大学院准教授・池島祥文さん、東京工業大学准教授・中谷桃子さんの4名にお越しいただきました。
第3回終了後から3週間、参加者の皆さんには継続してチーム内で発表の準備を活発に進めていただきました。どなたも仕事や学業の傍らで取り組まれていたため準備も大変だったことと思いますが、アプリも効率的に活用いただき、各チーム、無事に発表の日を迎えることができました。いよいよ事業アイデア発表です。限られた時間での発表、講師・アドバイザーからのフィードバックでしたが、各チームともに渾身のプレゼンを披露いただきました。他のチームも応援コメントやフィードバックを付箋に書き、フィードバックを行いました。
アイデアはまさに多種多様!オリジナリティがあってどれも似通ることはなく、生活者の視点を忘れず、市民として企業として「こうだったらいいな」を表現しているものばかりでした。たとえば、コンパクトシティを目指すためにオフィスのスペース活用や働き方の変革に関するアイデア、太陽光発電やEVを保険商品に関連させるアイデア、生ごみを資源循環させるためのアイデア、再生可能エネルギー売買のためのコミュニティに関するアイデア、地域コミュニティを活かしたフードシェアリングに関するアイデア、脱炭素に関する啓蒙普及活動のアイデア、ゼロカーボン特区の設定のアイデアなどです。[朝隈善彦_E2C11] 講師・アドバイザーからも、1か月半でこれだけのアイデアが出てきたことに感心したという声や、具体的に事業化することを念頭においた質問が投げかけられました。発表終了後は各チームで互いを労いつつ、フィードバックコメントを踏まえてアイデア実現に向けたネクストアクションを考えました。直ぐに実現できるものばかりではありませんが、「何事もの一歩が肝心」ということで12月にイベント開催を計画するチームもありました。
最後に会場内で全員が輪になり、参加者一人一人が全4回を振り返って、自らの気づきを共有し、次に向けての宣言を行いました。参加者の方からは、「普段からカーボンニュートラルに関する業務に携わっているもののワークショップを通して自分事として具体的に考えられるようになった」といったコメントもいただきました。まさに生活者としての視点を意識していただいたこと、そして事業としてどのように実現するかを考えていったたことが、参加者の皆さんに仕事としても個人としても何かしらの気づきを得ていただく機会になったのではないでしょうか。
そして、全員で記念に集合写真を撮影して終了となりました。どなたも晴れ晴れとした表情をされていたのが印象的でした。今回のワークショップは終了しましたが、カーボンニュートラルに関する事業や個人の取組みはこれから始まります。ワークショップで生まれたアイデアの実現に向け、参加者同士が継続的に接点を持ち続けられる場を企画していきます。今後の取組みについても、本サイトにて案内・共有させていただきますので、是非ご注目ください。
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